大正から昭和初期の日本文学を
連想せずにはいられませんでした。
とりわけ、江戸川乱歩や横溝正史などの
日本的美、退廃美、怪しさ。
外観からは想像もつきません。
玄関をガラガラと開けると以外な奥行に驚き、
階段室の美しさに関心し、室内入り口でまた驚きます。
以前は旅館として利用されていた様子で
その名残がちらほら見受けられます。
とはいえ、この手のお部屋によくある
畳敷きの部屋ではなくフローリングに改装済み。
角部屋で日当たり、風通りもよく。
湿っぽさはありません。
日が室内に差し込む光景もまた美しい…
お風呂がないので居住よりは
制作場所向けでしょうか。
本格的な純和風建築ではない
独特の怪しさがあり、
闇の中に光ある世界が好きな方には
特にお勧めです。
日々の活動にインスピレーションを
与えてくれそうな希有な物件です。
入り口に”ひさし”あります
玄関が石敷なアパートはなかなかありません
ディテールも凝っています
美しくも怪しい階段室
下駄箱も年季入ってます